いつ来ても静かで、温泉にありがちな猥雑さがない。どこか農村の匂いがする野沢温泉が気に入っている。源泉で湯がドクドクと湧き出しているのが見えるし、その湯を使って近所の人が採れた野菜を洗っている姿が、生活の匂いがしてなんとも微笑ましい。
ところが今度は何か雰囲気が違う。人が多いのだ。バスもたくさん停まっている。
野沢温泉はスキー場としても有名で、年末の大雪でスキー客が大勢来ていることが分かった。バスが多くのスキー客を運んで来ているのだ。若い人のグループが多く、外国人客もあちこちで見かけた。
そのため、いつもお世話になる駐車場はバス専用になっていて個人の車は止められなくなっている。2,3分走ったところに駐車場ができていたので、そこに3時間以内300円の料金で車を置いた。
駐車場もいっぱい |
積もってますね |
野沢温泉のシンボル的な外湯「大湯」に入ろうとしたが、入り組んだ道を曲がり間違えて「麻釜湯」に出たので、そこに入ることにした。外湯は全部で13か所あり、湯の種類は源泉によって少しづつ違う。「麻釜湯」は源泉に一番近い。
誰もいないときにコッソリ |
私が脱衣場に入ったすぐ後に2人連れが来て、3人で湯船にはいることになったが、3人ならゆったり、4人だったらちょっときついか?といったくらいの広さ。手を入れた時は熱すぎると思ったが、入っていると慣れてきて心地よい「熱め」。熱ければ水を足せばよいだけだが、せっかくのかけ流しがもったいないので出来れば水は足したくない。
2人が早めに出たので、私一人で湯舟を独占することになった。もう充分温まったけど、出るのが惜しいほど気持ちがいい。
源泉をそのまま使っていて、水を加えたり、循環したりせず、当然のことながら薬品類は使用していないのがうれしい。
街中たっぷりと水が流れている |
どれも小ぶりな湯船だが、地元の人がきれいに管理してくれているので、いつも気持ち良く入浴させてもらっている。「宿泊客は無料で日帰り客は心付けを」と張り紙してあるのがちょっと気になった。心付けは、ください、と言われてするものではないですよね。タダでお湯に入ろうとする人が多いのかな?
温泉は泊るのもいいし、フラリと入ってもいい。「ゴクラク、ゴクラク!」を大切にしたい。