2012年10月29日月曜日

ひとり孤独な前方後円墳

2012年10月10日(水)

 
 
 



前方後円墳をもっと見ようと、クァンジュ市の周辺を探したが、どれも農村地帯のまっただ中にあって、バスや電車を乗り継いて行く場所ではない。タクシーに乗って行くしかないが、運転手に行先を説明するほど私は韓国語ができない。

クァンジュ市のホームページを見ているとミョンホァドン(明花洞)古墳の近くまで地下鉄が伸びているようだ。グーグルの地図で見ると近い。歩けそうだ。

 
    地下鉄一号線の始発駅、ピョンドン(平洞)はクァンジュ空港の近く。新しく開発された地域らしく、周りには何もない。

駅員に尋ねると「歩くのは…ムリですね。1時間はかかる。」という。「これ使ってください。」と自転車を貸してくれた。朝のラッシュの終わったヒマな時間で、駅員の好意を独占してしまった。

結局自転車に乗って30分かかった。歩く距離ではない。

 

古墳は静かで可愛いい村の片隅にあった。「キョンホァドン コブン?(コフンの韓国語読み)」と村の人に尋ねること3回。そのたびに立ち上がって方角を指差してくれたので、難なく古墳にたどり着くことができた。案内の表示はあったが、迷路のような村の中を抜けるにははやはり「キョンホァドン コブン?」と尋ねないと辿り着けそうにない。
 

 

大きさは月桂洞1号墳、2号墳とほぼ同じ。一方が沼地に面している他は民家に接している。しかも一基だけさみしそうに立っている。発掘されてきれいに整地されているのが返って孤独感をさそう。
 
駅で借りた自転車と案内版
韓国語に加え英語と日本語で説明


 

古墳はたいがい何基かがまとまっていると思っていたが、ここは一人ぼっちだ。周辺はおろか近くにも何もない。円墳も見えない。
 



前方部


 

案内版には長さ33m。後円部直径18m、高さ2・73m、後円部に横穴式石棺、と書いてある。

さらに出土品として円筒形土器、金製耳飾り。

 
後円部
 

 

   作られたのは六世紀前期、と見られている。

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