2012年10月7日(書き忘れのため) 東三洞(トンサムドン)も忘れないでくれ
ウンチョン(熊川)からすぐ市外バスでプサンのササン・バスターミナルに戻った。韓国への旅も終わりに近づき、明日成田への直行便に乗るだけだ。
しかし、訪ねた倭城で実は一ヶ所書き忘れていたのがある。プサンに到着した日(10月7日)に時計を戻し、振り返りながらプサン市内のトンサムドン(東三洞)倭城について書いておきたい。
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南から見た倭城の小山 |
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対岸がプサン港 |
プサンに到着して直ちに東三洞貝塚展示館に向かい、縄文土器を見たあと、実は歩いてそのまま近くにあるトンサムドン倭城に行った。プサン港の沖にデーンと入口を塞ぐような形でチョルヨンド(絶影島)という大きな島がある。その島の東海岸の小山の上にある。
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この石積みの中が曲輪状の広場 |
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積み替えたか |
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内部は農作業用の小屋が並ぶ |
毛利輝元が築城した椎木嶋城がここだ、と見られている。また、プサン港を一望のもとに収め、港への船の出入りを見張るには絶好のポジションであることはすぐわかるが、倭城らしい遺構は残念ながら見つけられなかった。
小山の頂上には曲輪らしい広がりがあり、周りを石垣が取り巻いているが、どう見ても新しく積んだものにしか見えない。倭城があった、としてもほとんど原形をとどめないくらいに畑になってしまったのかもしれない。
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曲輪といわれれば・・・ |
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そう見えてくる |
私が行った日は日曜だったので、どうやら他からやってきて週末の農作業に精を出す人が多く、「倭城?聞いてないね。」と相手にもされない。斜面に畑が段々になって広がっていて、段差には石垣が見えるが、特に倭城らしくもない。
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週末に農作業に来る人のためのトイレ 喫茶店かと思った |
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様になっていますね |
プサン港を見下ろす広大な景色に出会えただけで満足だった。畑のかたすみで偶然野面積みに出くわすことはなかったけど、倭城があってもおかしくない場所だ。あったはずだ。あったと思いたい。
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